福島に来ておじいちゃんと話した。
おじいちゃんは私より色んなことを知っている。原子力発電所の設置について、とか、核家族について、とか。
おじいちゃんの意見をたくさん吸収したくって、本当は15分の面会時間を45分くらいオーバーしてしまった。(それはもはやオーバーの部類で無い気がする……)
被災地福島で、ずっとお医者さんをしていたおじいちゃんの意見はとても参考になるし、面白い。
今、また原子力発電所が増え始めようとしていることについておじいちゃんはとても残念がっていた。
ドイツのように完全撤去するまであと少しだったのに、被災地の被害の記憶は世間から抹消され、利益だけが追求され始めている。
話を聞いていると、やっぱり物事に対して自分の考えを持ち、批判的に捉えられるようにならなければいけないなと思った。
そうしなければ、どんどん悪い方向に進んでいってしまう気がした。
今の若い子達は上の人がどうにかしてくれるという意識が強い気がする。
もとある道だけを辿り、考えず、その場その場の考えだけで決めてしまうことに慣れてしまえば、政治に組み替えられた人生に対して疑問も抱かずただ死んでいく。
私自身馬鹿だし、どうしょうもない人間だし、政治にも世界にも詳しくないので、私なんかがなにか言ったところで、何言ってんだこいつ?って思われる気がするが、上辺だけの意見に流されたくないなと思った。
おじいちゃんのような人間に私はなれないし、どんどん優秀な人間が減っていくように感じるが、せめて自分の考えを持っていたいと思う。